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2015年12月28日 (月)

塚田行政書士事務所営業中 〜書評・茂木誠著「経済は世界史から学べ!」〜

混沌とする世界情勢、第一次世界大戦終結から今年で約100年が経過。中東、ヨーロッパでのテロや、予断を許さないアジア各国の様相。もしかしたら本年・来年は世界的にも、歴史の分水嶺になる年かもしれません。


上記の著作者である茂木誠先生は、駿台予備校の世界史講師をされています。現在、ラジオ文化放送にては、「オトナカレッジ・世界史学科」 と銘打ち、国際政治・経済の歴史的推移を、世界史という観点から非常にわかりやすく解説されています。


偶然ですが、NHKにても「映像の世紀」(1995年放映のデジタルリマスター版)「新・映像の世紀」が放映中。これも第一次世界大戦以後の、激動の国際政治・国際経済を特集した番組であり、茂木先生によるラジオ講義の動画・映像版と言える内容になっております。


これら両者のキーワードは「マネー」(金・銀・紙幣)と「戦争」。結局のところ、為替や国債、インフレ・デフレも、この「お金」と「戦(いくさ)」の如何に行き着くようです。戦(いくさ)といっても血を流す実際の戦争を意味するだけではなく、「通貨戦争」「貿易戦争」「為替戦争」、はたまた「資源・エネルギー戦争」や「食糧戦争」等もこれに関わってきます。


歴史のサイクルとして、第一次・第二次世界大戦までは、
♢戦争による戦費の拡大→国による紙幣の増発→インフレの出現→国家財政が危機的となり再び戦争や革命に

このような流れが、無限のループ化しておりました。そのループを断ち切る役目は中央銀行。本来の中央銀行の役割は、政府の無謀な紙幣乱発を防ぐ為に、通貨発行権の独立性を維持するものでした。


第二次大戦の後は、
♢大戦勝利によるアメリカの金・ドル本位制→ニクソンショック(固定相場制から変動相場制へ)→プラザ合意(ドル高円安の是正)→日本のバブル経済からその後のバブル崩壊へ


冷戦終結後、
♢アメリカの一人勝ち状態→各国によるアメリカ国債の購入→アメリカ国債の売却益が米国の軍事費と公共投資に→過剰な投資によるサブプライムローンの発端とリーマンショック


この間、日本はバブル崩壊後の失われた20年と、現在のアベノミクス。アジアでは、GDP世界第2位となった中国の台頭と中国バブル崩壊の不安。ヨーロッパ・EUにおける、経済・通貨統合とその後の挫折。冷戦に敗れたロシア、その復活を目指すプーチン大統領。世界を恐怖にさらす「ISIS」。そして、今や「世界の警察官」の任務を果たさなくなったアメリカ。


上記の本は2013年の発刊ですが、本年12月に茂木先生は「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 」という新刊も出されています。


先述した激動する世界情勢の理解への手がかりとして、これは絶対にお勧め出来る本。行政書士試験・一般知識分野にも役立つと思われます。


以上、何とか当方事務所も奇跡的に営業を継続中。皆様の無病息災・家内安全、そして世界平和を祈りつつ(茂木先生の著書を熟読すれば、その実現の困難さが身に染みて感じられますが)、本年最後のご挨拶とさせていただきます。


ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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